キャンピングカーでアメリカのグランドサークルを回ってみよう〜その4 ザイオン国立公園
無事にRVをピックアップしたものの、あまりにデカイ車両にビビりながらWalmart に向かいます。
衣食住揃うし、あちこちにある、駐車場も広いしで、物資の補給はこれからWalmartに頼ることが多くなりそう。
さて、普段の感覚で来たものの、いつもの駐車スペースには停められない。
横幅もそうですが、この車両は縦にも長いので、車2台分のスペースがどうしても必要なのです。
他の車にぶつけないように、慎重に駐車場の端まで移動して無事駐車。
Walmartでトラブル発生?
コーラとスプライトと大量のビール、そして大量の水。あとは野菜とお肉とお菓子を適当に仕入れ。
ちなみに今回の目的である、
「納豆と白飯を食いながらグランドサークルを回る」
最重要アイテムである、納豆と白飯は韓国系スーパーで事前に購入しており、今回スーツケースに入れて持ち込んでいます。まさに空飛ぶ納豆ですね。
お米と飯盒でキャンプみたいに炊飯するのも風情があっていいのですが、毎日だとやっぱりメンドクセということで、サ○ウのごはん的なレンチンのタイプにした。(美味くて早くてラク)
買い物を済ませて車に戻ると、なにやら黄色いランプをピカピカ回してる車が我々のRVの横に。
しかも運転席見ながら無線で何か喋ってる。
Teriyaki「おっさん、ウチのRVに用かいな?」
警備のおっさん「(カートを見て)おぉ、買い物してたのか。まさかここに泊まる気じゃないよな?」
Teriyaki「まさか!これからザイオンに行くんだよ」
警備のおっさん「そうか、わかった。泊まるときはちゃんとRVパークに停めるんだぞ。どっかの駐車場や道端で泊まっちゃ駄目だからな!」
Teriyaki「そりゃそうやがな。心配かけてゴメンな。それじゃあね」
グランドサークルへの旅の出発点にする人も多いのか、RVを借りてきて、そのままWalmartの駐車場に泊まっていく輩が多いんだそうな。
我々はそれに間違えられたみたいです。
Teriyaki「いやいやRVパークに普通行くっしょ。ありえんありえん(笑)」
とかしていたら、時刻は午後4時を大きく回ったところ。
ちなみに最初の目的地であるザイオン国立公園までは、ここから約3時間のドライブ。
そもそも到着するのが夜7時だと、それからは何もできないよねと。
旅の初日ということもあって、この日はそのままRVパークに行くことにしました。
アメリカでキャンピングカー旅するならKOAが良い。
毎日走る距離は大体予定立てていましたが、さすがにRVパークまでは決めていません。
なので、その日その日で宿泊場所を探すことにしていました。我々はKOAをチョイス。
KOAとはKampgrounds of Americaの略で、整備されたキャンプ場をアメリカとカナダにたっくさん展開しているところです。RVだけじゃなく、土地勘が無いところでキャンプサイトを探す場合は、まずはKOAで探せばOKかと。
KOAのWebsiteでLocationとCheck inとCheck outの日付を入力して、RV Siteにもチェックを入れてApplyをポチる。
すると、フムフム。たくさん出てきましたね。
現在地から近いのと、あとはノリで決めた初日のキャンプ地は、
「St. George / Hurricane KOA 」
予約もネットで完結出来て、電話で話す必要がないので、英語が苦手な人でも無問題。
それでは目的地に向かいます。
RVでアメリカの道路を走る
RV借りてみたいけど、運転大丈夫かなーって思っている、そこのあなた様。
慣れない車でハイウェイを走るときは、いちばん右側のレーンをゆっくり走りましょう。
「あ、こいつらRVで旅してるんだなー」って周りが察してくれるので、煽り運転とかは基本無いと考えて大丈夫だと思います。
煽り運転なんかして万が一事故でも起こしたら、翌年度の車の保険料がすごい角度でグワッと上がりますんで、誰も事故を起こしたくないのです…
そもそも誰も得しない煽り運転はいかんよ。
上述にあるように右側のレーンをゆっくり走り、予約していたハイウェイ沿いのKOAに到着したときは、辺りはだいぶ暗くなっていました。
駐車場に車を停め、さっそくクラブハウス風の建物に向かいます。
ガチャガチャ・・・・・
まさかのまさか。初日から大トラブル発生。
スタッフさんがどこかに行ってるのかな〜とか思い、しばらく待ってみても誰も現れる気配は無い。
小一時間ほど待ってもう一度建物に行ってみると、なにやら緊急連絡先の紙がドアに貼られていた。
早速電話をかけてみるが、誰も電話に出ない。
いやいや、予約はおろかクレジットカードで料金も払っているのに、この仕打ちは何よ!
だいたいこのくらいに到着するからね〜ってコメントまで残したのに!!
まぁ喚き散らしたところで何も解決はしないので、急いで別のRVパークを探すことに。
幸いなことに、すぐ近くに別のRVパークを見つけるも、完全に個人経営のRVパーク。
そう、恐れていたことが現実のものになる。
予約するには電話するしか方法は無い…
というのも私は英語での電話が大嫌いである。対面で話すより難易度は相当上がると思っている。
意を決して恐る恐る電話をかけると、女性が電話に出た。
Teriyaki「 ハロー。私ら近くのKOAにいるんだけど、誰もいなくて泊まれないからそっちに今夜泊まりたいんやけども。あ、ちなみにRVです」
女性「場所は空いてるからOKだぜ。ちなみにRVの全長はなんぼや?」
Teriyaki「 わかりましぇん、さっき借りたばっかなのよ」
女性「わかった、わかった。とりあえず来てみんしゃい」
簡単なやりとりであったが、ド緊張しっぱなしでの予約電話でござった。
靴は何足持っていく?
なにはともあれ予約は完了し、目的地にあっという間に到着(運転時間約2分)
1番大きな建物がクラブハウスであると勝手に解釈して、いざ突撃。
呼び鈴を鳴らすと、パジャマ姿のレディがお出迎えしてくれました。
レディ「あら、あんたが電話してきた人?大変だったわね」
Teriyaki「予約して金も払ったのに酷いんだ。KOAなんか….(泣)」
レディ「メッセージボードに名前と場所の案内があるはずだけどね。ほら、渋滞とかで遅れたり、あんた達みたいに夜に到着する人もいるじゃないさ。メッセージボードは確認したか?」
Teriyaki「めっせーじぼーど?そんなの知らんのですが…」
レディ「確認してないのね、まぁきっと名前とサイト番号がそこにあったはずよwww まぁいいわ、そのおかげであなた達がここに来たんですもの」
Teriyaki「…………………………………」
パジャマ姿のレディに申し訳ないので、急いで宿泊者情報を書いてお支払いを完了させる。
と、ここでレディ。
レディ「あんた達、今日が初日って言ってたけど明日はどこ行くの?」
あたし「ザイオンに行って、ブライスキャニオンに向かう予定。そっからアンテロープに行く感じ」
レディ「ん〜。ブライスキャニオンは数日前から雪が降ってるから危ないわよ。それなりの服装じゃなきゃおすすめできないけど、持ってきてる?」
あたしら「冬用の防寒着は持ってきてなーい。靴も今履いているスニーカーとクロックスだけだし」
レディ「それならブライスキャニオンは危ないから今回はやめましょう。ザイオンに行ったらアンテロープに向かったほうがいいわ。アンテロープの近くで早めに休んで次の日に備えるの。朝イチのアンテロープは太陽が谷に差し込むから、すごく綺麗よ」
あたしら「へー。参考になりますな。じゃあそうしますわ。」
レディ「OK、ってYOU!まさかとは思うけど、あなたも靴一足しか無いの?」
って聞くレディに対して、あっけらかんと「うん」と答える嫁。すると、
レディ「なんで一足しか靴が無いのよ!?あんたレディでしょ!!???旅行だったら最低5足は持っていくでしょフツー!!!???」
と謎の怒りを爆発させるレディ。
彼女的にアリエナカッタみたいです(笑)
Pull ThruとBack Inにはご注意
コントみたいな展開になりながらも手続きは無事終わり、サイトに車を停めることに。
レディ「ここはPull ThruじゃなくBack Inだけど大丈夫?」
あたしら「なんじゃそら?」
- Pull Thru→キャンピングカーを前進させながら駐車する
- Back In→キャンピングカーをバックで駐車する
前から突っ込むPull Thruのほうが圧倒的にラクですが、ここはBack Inで辺りは真っ暗。
しかもこの車両でのバックは未経験で、文明の利器であるバックモニターも付いてない。
レディ「ふむ、大丈夫じゃなさそう顔ね。OK、あたしが誘導してあげる」
ということでレディの誘導で、真っ暗闇ではじめてのBack Inにチャレンジすることに。
レディ「はいハンドルきってー!そのまま真っすぐ!!あー!!!!!ちょっと左に戻して!」
他の宿泊者はもう休んでいるにも関わらず、暗闇に響き渡るレディの怒号(笑)
木のブランチを何本か折ったが、なんとか駐車完了。
と、ここでレディは任務完了、あたしゃ寝るとのことだったのでお別れ。
我々はここから電気やら水やら下水やらを、それぞれ繋いでいく作業へ。
ライフラインを繋げ、生活環境を構築したところでフッと気が抜けたのか、一気に疲労困憊。
この日は空きっ腹にビールを数本流し込み、早々にベッドに入りましたとさ。
【重要】ライフラインの在り処
朝の写真↓
真ん中のメータがついてる柱が電気で、フタを開けると三つ又のコンセントがあります。
その奥のタイヤには水道の蛇口が隠れています。山間部なので凍結防止ですかな。わからんけど。
更に奥のキャンピングカー左後方から伸びてる黒いホース、これが下水です。
我々側は、タイヤ手前の石積みのところに下水の蓋がありました。クサいものには石を積め的な?
以上、ライフラインの在り処でした。
本編に戻ります。
RVパークで迎える空気の澄んだ朝
RVパークで迎えるはじめての朝。
外に出てみると空気がひやりと冷たく澄んでいて、寝ぼけた脳を目覚めさせてくれます。
と同時に、昨夜は暗くてわからなかったRVパークの全貌が明らかに。
クラブハウスに
運転席からの景色。
昨夜レディが誘導してくれたピクニックテーブル完備の駐車スペース。
朝のコーヒーを飲み干したら、シャワールームがあるってことなので、ひとっ風呂浴びることに。
※シャワーやトイレにはナンバー式のカギが付いている場所が多いので、前もって暗証番号を聞いておきましょう。宿泊者以外の利用は断固お断りだからね!ってのもありますが、なにより不審者が勝手に入れないように施錠しておくという防犯目的の意味合いが強いみたい。
ひとっ風呂あびたら、チェックアウトと昨夜のお礼を伝えにクラブハウスへ。
あたしら「グッドモーニン、昨日はありがとね。そろそろ出発するよん」
レディ「あらおはよう。ちゃんと眠れたかしら?気をつけていってらっしゃい。そして機会があったらまたおいで(ニッコリ)」
レディの温かい言葉にジーンときながら、ハグをしてバイバイ。
そんな親切なレディがいたRVパークはこちら。宣伝しときます。
RVパーク:Leeds RV Park & Motel
住所:97 S Valley Rd, Leeds, UT 84746, United States
読者さんの中で誰か行く機会があったら、こっそりコメント欄で教えて下さいね。
レディ元気かな〜(しみじみ)
さて、ジーンとしたところで、我々はザイオンへと向かいます。
が、その前に。
昨日予約したKOAに返金してもらわねば(怒)
続きます。